対話を楽しむメディア『SPOON(スプーン)』を立ち上げました。
まず最初はこのメディアを立ち上げるに至った僕の考えなりを綴りたいと思います。
川村健太
スプーン編集長
第1回
2024.01.03
第2回
2024.01.03
第3回
2024.01.03
第4回
2024.01.03
『自分で自分の望むサイトを構築できる』という環境が整ったら始めようとずっと昔から考えていたウェブサイトがこのSPOONです。『対話の空気感をメディアにアーカイブする』ということをずっとやろうと考えていました。コンテンツの運営をライフワークとして続けるにあたり、根っこから好きなものを対象にしようと思っていました。僕が根っこから好きなもの。それが対話です。
「何して遊ぶのが好きなの?」よく訊かれる質問です。答えによって大体どんな属性なのかを探るための質問でもあります。振り返れば、僕はこの質問をされると返答に窮することが多かったような気がします。幼い頃からヒーロー戦隊にもライダーものにもガンダムにも特に興味を持たない子どもでした。親がファミコンを買ってきたことがきっかけでテレビゲームには少しハマりました。でも熱狂したのは中学生まででした。高校受験でゲーム離れしたらそのままゲーム熱もどこかへいってしまったのです。
じゃあ何して遊んでたんだろう、と思い返せば、気の合う人と喋ることを楽しんで過ごしていました。特に高校生以降。アルバイトをはじめてある程度自分で自由にできるお金を持つと、カフェやファミレスで仲良くなった友だちと延々とトークをしていました。飲めるようになったコーヒーを片手に何時間も。それは実に楽しい時間でした。
大学生になってからもその過ごし方は変わらず、むしろその時間の割合は増え、その頃にははっきりと自覚していました。喋って過ごす時間はとても楽しいということ、そしてその主成分は自分が喋ることじゃなくて、人の話を訊いて言葉を返してを繰り返すうちに生まれる化学反応にあるのだと。
(第2回につづきます)