そうやっていつも喋り尽くし終わったあとは「いやあすごく充実してたね」なんて満足しても、その時の熱気や熱量は覚えていても事細かに内容までは覚えていなかったりするのです。「この間すごい良いこと言ったのに」と悔しがることばかりです。
あの対話のジャズを残したい。残せるかどうかわからない。でもメディアという場所をつくって、そこに自分を含めたたくさんの対話や会話をここに集めたい。少しでも喋り合ったときの空気感をここに残したい。テキストで、写真で、そして動画で。
メディアのコンテンツというかたちに姿を変えるのですから、そのまま伝えられるとは思えません。伝えられたら最高ですけれども。スプーンひとさじだけでも構わない。スプーンひとさじでも残したい。そういう気持ちでこのメディアと向き合っていきたいと思います。
SPOONのコンテンツはしゃべる人数の数でカテゴリーを区切ろうと思っています。こうやってメディア立ち上げにあたって自分の考えを綴ったようなひとり語りをColumn、僕が相手方から話を訊くかたちをInterview、ふたりの語り合いをDialogue、3人による鼎談をTripartite talk、それ以上の座談会をRound-table、当面はこれらカテゴリー構成で更新していきたいと考えています。
訊きたい人から話を訊く。話したい人と話をする。そんなスタンスで対話・会話のメディアSPOONを運営していきたいと思います。